2026年8月15日

「ニキビは治ったのに、肌の凹みだけが残ってしまった」「ファンデーションを塗ってもクレーターが目立つ……」
そんなお悩みを抱えている方は少なくありません。
ニキビ跡のクレーターは、時間が経てば自然に元の肌へ戻ると思われがちですが、実は一度できた凹みは自然治癒だけでは改善しにくいものです。
その理由は、クレーターが単なる「肌表面の傷」ではなく、皮膚の内部にある真皮の構造そのものがダメージを受けている状態だから。
では、なぜ肌は自分の力だけで凹みを元に戻せないのでしょうか?
今回は、クレーターが自然に治りにくい理由と、美容医療で行われる「サブシジョン」や「ジュベルック」がどのようにクレーター改善を目指すのかを解説します。
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クレーターは「皮膚の構造」が変化している
ニキビが炎症を起こすと、毛穴の周囲から真皮にまで炎症が及ぶことがあります。
炎症が強かったり、長期間続いたりすると、肌の再生過程でコラーゲンなどの組織が正常に作られなくなり、皮膚が部分的にへこんでしまうことがあります。
これが、いわゆる「クレーター」と呼ばれるニキビ跡です。
健康な肌では、真皮にコラーゲンやエラスチンなどが存在し、皮膚を内側から支えています。しかし、ニキビの炎症によって真皮が傷つくと、その部分の組織が減少したり、線維化したりして、肌表面が凹んだ状態になります。
つまりクレーターは、「肌が乾燥してへこんでいる」というような単純な問題ではありません。
皮膚の内部で構造的な変化が起こっているため、スキンケアだけで元の状態に戻すのは難しいのです。
なぜ時間が経っても自然に治らないの?
肌には本来、傷ついた組織を修復する力があります。
ただし、ニキビ跡として残ったクレーターの場合、時間が経つにつれて「何もない状態に戻る」というより、傷が治った状態で組織が固定されてしまうことがあります。
特に、皮膚の深い部分が硬く線維化して周囲の組織と癒着しているタイプでは、肌表面だけをケアしても凹みが持ち上がりにくくなります。
そのため、「昔のニキビ跡だから、そのうち自然に消えるかも」と何年も待っているだけでは、大きな変化が期待しにくいケースがあります。
もちろん、ニキビ跡の赤みや色素沈着などは時間とともに薄くなることがあります。
一方で、肌の構造そのものが変化しているクレーターは、自然治癒だけでは改善が難しいという違いを知っておくことが大切です。
サブシジョンってどんな治療?
クレーター治療でよく聞く「サブシジョン」は、皮膚の凹みを内側から改善することを目指す治療です。
クレーターの中には、皮膚の深い部分で線維性の組織が周囲と癒着し、肌を下方向に引っ張っているタイプがあります。
サブシジョンでは、針やカニューレ(先の丸い長い針)を皮膚の下に入れ、その癒着している部分を物理的に剥がしていきます。
イメージとしては、上から肌を押し上げるのではなく、「凹みを下に引っ張っている原因を内側から外す」治療です。
癒着が解除されることで、皮膚が持ち上がりやすくなり、クレーターの凹凸を改善することが期待できます。
ただし、すべてのクレーターが同じ構造をしているわけではありません。
浅い凹み、深く狭い凹み、境界がなだらかな凹みなど、クレーターにはさまざまなタイプがあります。そのため、実際には肌の状態を診察したうえで、適した治療を選ぶことが重要です。
ジュベルックはどうやってクレーターに働きかけるの?
クレーター治療では、「ジュベルック」のような肌の再生を促す治療を組み合わせる方法もあります。
ジュベルックは、ポリ乳酸(PDLLA)を主成分とする製剤を皮膚に注入することで、肌のハリや弾力を支えるコラーゲンなどの産生を促すことを目的とした治療です。
クレーターは、ニキビによって真皮の構造がダメージを受けているため、単純に凹みを埋めるだけではなく、肌そのものの質感やハリを整えていくという考え方も大切です。
ジュベルックは、注入後すぐに凹みを物理的に埋めるというより、時間をかけて肌の内側でコラーゲン産生を促し、肌のハリや弾力をサポートしていく治療です。
そのため、サブシジョンで「凹みを引っ張っている癒着を解除する」ことと、ジュベルックで「肌の再構築をサポートする」ことを組み合わせることで、クレーターの状態に合わせた治療を考えることができます。
クレーター治療は「何をするか」より「どんな凹みなのか」が大切
クレーター治療で大切なのは、とにかく強い治療をすることではありません。
同じ「ニキビ跡の凹み」でも、原因や深さ、形、皮膚の硬さなどによって適した治療は異なります。
サブシジョンが向いている凹みもあれば、肌質改善を目的とした注入治療が適している場合もあります。また、状態によっては複数の治療を組み合わせることもあります。
「クレーターだからこの治療」と一律に決めるのではなく、まず自分のクレーターがどのようなタイプなのかを知ることが、改善への第一歩です。
まとめ
クレーターが自然に治りにくいのは、単なる肌表面の傷ではなく、ニキビの炎症によって真皮の構造そのものが変化していることが大きな理由です。
だからこそ、スキンケアだけで改善するには限界があります。
サブシジョンで凹みを引っ張っている癒着にアプローチしたり、ジュベルックで肌の内側からコラーゲン産生を促したりと、クレーターの状態に合わせて治療方法を選択することが大切です。
「昔のニキビ跡だから仕方ない」と諦めてしまう前に、まずは自分のクレーターがどのタイプなのかを医師に相談してみましょう。
肌の状態を正しく見極めることで、今までとは違った治療の選択肢が見つかるかもしれません。
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