2026年5月22日

「スキンケアを見直してもニキビが治らない」「皮脂が多くてテカリや毛穴詰まりが気になる」——こうした悩みを長く抱えている方は少なくありません。一般的な外用薬や内服抗生剤で一時的に改善しても、再発を繰り返すケースも多く、根本的な解決に至らないこともあります。
そんな中、近年注目されているのが「アクネトレント(イソトレチノイン)」です。重症ニキビに対して高い効果が期待できる内服治療で、皮脂分泌そのものにアプローチできる点が特徴です。
アクネトレント(イソトレチノイン)とは
重症のニキビ・難治性ニキビに対して皮脂分泌抑制、抗菌、抗炎症作用を持つ強力なビタミンA誘導体の内服薬です。欧州や欧米では重症のニキビ肌への薬として30年以上前から使用され、90%以上の高い改善率と、再発しにくい肌へ導く効果が報告されています。
日本では厚生労働省の認可がおりていないため、保険外診療となります。
強力な薬のため、医師の指示のもと用法容量を守って継続していただくことが大切です。
どんな人に向いている治療か
・ニキビができやすい方
・保険診療でのニキビ治療では改善しなかった方
・皮脂が多くテカリやすい方
・毛穴開きが気になるかた
・毛穴の黒ずみが気になる方
・皮脂によるメイク崩れが気になる方
「常にどこかにニキビがある状態」が続いている方にとっては、生活の質を大きく改善できる可能性があります。
ニキビは炎症によって瘢痕(クレーターやケロイドなど)として残ることがあります。綺麗にしようとすると長年の治療が必要になり、コストと時間が多大にかかります。
現在ニキビが常にある方は、内服を検討してみてもいいかもしれません。
期待できる効果
アクネトレントの最大の魅力は、治療終了後も効果が持続しやすい点です。
皮脂腺自体を縮小させる作用により、内服期間中だけでなく、その後も皮脂分泌が抑えられた状態が続きます。そのため、「ニキビができにくい肌質」へと変化します。
皮脂抑制、ニキビ改善、毛穴縮小、肌のターンオーバーを強く促します。
皮脂分泌が抑制されるため、内服開始から2ヶ月程度は特に肌の乾燥が強く、肌状態が悪化したように感じる時期があります。
乾燥が辛い場合にはエレクトロポレーションや肌育注射、ユースフルリップなど保湿を強化する施術やコスメを併用していただくことがおすすめです。
治療期間と服用方法
毎日決まった量を食後に1回、6ヶ月継続して内服していただくのが基本の飲み方です。
このような経過の方が多いです。
最初1週間 実感なし
1ヶ月 乾燥を強く感じます。唇は皮剥けによる出血もあります。
この間一時的に毛穴の黒ずみが強くなるケースもありますが、正常な経過で次第に良くなります。1〜2ヶ月 皮脂が抑えられニキビが減ってきます。効果によって薬の量を調整することがあります。
2ヶ月以降 肌の状態が安定し始めます。6ヶ月間継続していただくことが多いです。
途中で「これは治っている過程なの、、?」と不安な時期があるかと思いますが、自己判断での中断や増減は避け、必ず医師から指示された用法・容量を守って続けましょう。
副作用と注意点
効果が高い一方で、副作用や注意点もしっかり理解しておく必要があります。
| ほとんどの方に起こる副作用 | 皮膚の乾燥、唇の皮剥け |
| 10%未満 | 光線過敏症・ドライアイ・喉の乾き・鼻出血・頭痛 |
| 0.1%未満 | うつ病・急性膵炎・消化管出血・横紋筋融解症・黄疸・突然の視力低下・アナフィラキシー |
□催奇形性:妊娠、授乳中の女性は内服できません。
□男女問わず、内服を開始する1ヶ月前から内服中・内服終了後1ヶ月は避妊が必要です。
□骨端線の閉鎖:未成年の場合には注意が必要です。女性は15歳以上、男性は18歳以上が目安となります。
□AST,ALT、血算、脂質系マーカー異常の方は内服できません。
他の治療との違い
一般的なニキビ治療(外用薬や抗生剤)は、炎症や菌に対する対症療法が中心です。一方で、アクネトレントは「皮脂分泌そのもの」にアプローチするため、より根本的な改善が期待できます。
そのため、「一時的に良くなってもまた悪化する」というループから抜け出したい方にとって、有力な選択肢となります。
アクネトレント(イソトレチノイン)は、繰り返すニキビや脂性肌に悩む方にとって、非常に有効性の高い治療法です。皮脂分泌を抑えることで、ニキビができにくい肌質へと導く可能性があります。
一方で、副作用や服用制限などの注意点もあるため、必ず医師と相談しながら適切に使用することが大切です。
「何をしても治らない」と感じている方こそ、一度専門医に相談し、選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。


